2009年6月28日 (日)

ボクハ オンガクカ デンタク カタテニ・・・

 久しぶりに電卓を買った。2年前に当時勤めていた会社を辞めたとき、持っていた電卓は会社の備品だったので持ってくることが出来なかった。そのため長らく電卓無しだったが、それでもどうにかやってこられたのは、携帯電話に電卓機能が付いているおかげである。しかし、今や経営者になり、資金繰りをあれこれ考えるには、やはりまともな電卓が必要になった。携帯電話の電卓はあまりにも押しにくく、本格的な事務作業には不向きだったからである。

 電卓といえば、遠い昔に聞いた非常にマニアックな楽曲を思い出した。クラフトワークの「電卓」である。

 クラフトワークは、ドイツの電子音楽のグループである。ドイツ語読みで言えば「クラフトヴェルク」となり、意味は「発電所」である。
 彼らの奏でる楽曲は、恐ろしいほどに無機質で、題名も「アウトバーン(高速道路)」、「ロボット」、「放射能」、などなど、多くの曲で歌われている恋や愛とは程遠い世界である。逆に言えば、だからこそ新鮮に感じる人もいるかもしれない。
 もうとっくに解散しているかと思いきや、メンバーが変わりながらも今も活動しているようである。 

 ドイツのグループなので、ドイツ語で歌われている曲ばかりではないかと思うのだが、実はそうではなく、同じ曲で英語バージョンとかスペイン語バージョンがあったりする。この電卓に至っては、なんと日本語バージョンが存在するのだ。
http://www.youtube.com/watch?v=Vdk-iHS6n5E&feature=related

 この曲は、アルバム「コンピューター・ワールド」に収録されている。もう30年近くも前のアルバムなのだそうだ。このアルバムから30年近くたった今、このアルバムの題名どおり世の中はすっかり「コンピューター・ワールド」になってしまった。そしてそのおかげでコンピューター上で容易に見ることが出来るようになった。昔を思い出すのにも便利になったものである。

 この曲を妻に聴かせたところ、「YMOのパクリではないか」と言った。もっともこのグループのほうがYMOよりもデビューが古いので、パクリではないわけだが。

 もう一つ、おまけでこれも。一応携帯電話のブログなので、この曲は無視できない。
 「Der Telefon Anruf」(デア・テレフォーン・アンルーフ。テレホンコールの意味)
http://www.youtube.com/watch?v=uQpbH8iMQDo&feature=related
 これはドイツ語で歌われており、残念ながらどういう内容なのか分からない。

 最後に、無機質な世界はどうも苦手だという方に、最近友人から勧められた1曲があるので紹介したい。「峰香代子/ひまわり駅」である。
 峰さんは実力派のシンガーソングライターで、2007年11月にはモバゲータウンによるミュージックオーディションで応募数1250組のアーティストの中からグランプリを受賞したそうである。
 着うたフルでも配信している。私も早速取ってみたが、さわやか感が残るいい曲である。
 歌唱力もあり、正統派の音楽ファンの方には満足できる1曲ではないかと思う。
 なお、着うたフルバージョンは、ソフトバンクのYahoo!ケータイは未対応のようである。ドコモかauのケータイで。

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2009年6月13日 (土)

下品な営業戦略

 企業が業績アップを目指し、様々な営業戦略をかけるのは当然のことだ。しかし、その戦略が顧客に誤認をさせて釣り上げるものであるなら、それはフェアではない。例えそれが違法でなくても、私はその戦略をとった経営者の品格を疑う。以下は、今日(6月13日)の朝日新聞の記事からの引用である。

●朝日新聞6月13日夕刊 京都の「京急バス」に東京の「京急」が待った
 京都市で営業する路線バス会社(大阪府寝屋川市)が今年4月に「京急(けいきゅう)バス」に社名を変えたところ、関東の大手私鉄、京浜急行電鉄(東京都港区)が待ったをかけた。同電鉄は60年以上「京急」の愛称で親しまれ、商標登録もしている。
 京急バスは05年から、京都市内の3路線でバスを運行する。貸し切りバス中心だったイメージ一新を狙って4月6日に社名を「セレモニー観光」から「京急バス」に変えた。「京都急行バス」を短縮したという。
 ところが5月末、京急電鉄から抗議の通知が届いた。京急電鉄によると、同社はすでに「京急」を商標として登録。京急バスが車体に社名を入れたり、社名入りのグッズを作ったりすれば、商標権の侵害に当たる可能性が高いという。
 京急バスの本田充成社長は「営業地域が違うので大丈夫と思っていた」。新社名は「京都急行バス」で調整中という。

 関東の「京急」の愛称が60年以上も親しまれているかどうかは別として、「京急」が京浜急行電鉄やその一連のグループを指していることは、すっかり定着している。京都の「京急」の社長が、「営業地域が違うので大丈夫と思っていた」とコメントしているが、本音は「多分大丈夫じゃないけれど、訴えられたら引っ込めよう」といったところではないかと私は考えている。
 訴えられなければ京急グループと勘違いさせ続けられるし、訴えられればそれはそれで話題にもなる。現に関東の京急電鉄が抗議の通知を送ったことでこうして新聞にも取り上げられ、注目を集められる状況になっている。旧社名の「セレモニー観光」の知名度も上がっただろうし、これで「京都急行バス」に社名変更すれば、騒ぎを起こさずにあっさりと「京都急行バス」としたよりも印象が残る。ここまで戦略的には思惑通りではないだろうか。

 私も一応経営者の端くれだが、こういうやり方は好きではない。やはり誠心誠意を持った営業をコツコツと続けて積み上げていく信用にこそ、本当の企業の発展があると思うのだ。
 目立てばいい、一部の人を騒ぎに巻き込んでもいいから広く知ってもらえすればいい、そうして知ってもらったところで、利用しようとする顧客に本当に満足いくサービスが出来るのか。もしそこで出来なければやがては落ちていくのみである。口コミほど恐ろしいものはないと私は考えているのである。

 大丈夫で無さそうな施策をぶち上げて、批判が湧いたら引っ込めてみる。こんなやり方をする会社はここだけではないのだが、あそこもやっているからという理由で平気でやるのはいかがなものか。私には全く共感できない。私は今後、この会社の営業エリアに行ったとしてもこのバスを使わないだろう。

 一方ではこのような戦略を「個性的だ」とか「ユニークだ」とか評価する向きもあるが、明らかに特定の人々の眉をしかめさせるような営業戦略は、ただただ下品なだけである。
 こんなトンデモ戦略をする経営者が一人でも減ってくれることを切に願わずにはいられない。

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2009年5月18日 (月)

ソフトバンクの株は買いなのか

 ソフトバンクの株価が回復してきた。一時期は「ホワイト株価」などと揶揄され、1,000円台を大きく切ったこともあるほどに値を下げたことがあったが、今日(5月18日)の終値は1,702円と、その頃に比べれば大きく値を上げている。

 ソフトバンクの株は本当に買うに値するところまで復活してきたのか。今日の朝日新聞夕刊に興味あるコラムがあったので、紹介する。

●朝日新聞5月18日夕刊「マーケット早わかり 東洋経済の眼」

Q ソフトバンクの新規購入を考えています。(埼玉県・N)

A ソフトバンクは、日本テレコムや旧ボーダフォン日本法人を買収し、09年3月期連結売上高は2兆6730億円、連結営業利益は3591億円という国内上場企業の中でも巨大企業となりました。同社は昨年9月以降の世界的な金融危機を奇貨とし買収路線を凍結し、中長期で安定した経営路線に方針を転換しています。

 好調な携帯電話事業で稼いだキャッシュで、有利子負債を計画的に削減し、株主への配当を計画的に増やすとの方針を孫正義社長が決算発表の場で宣言しました。金融危機が起きた昨年後半は、売上高に匹敵する巨額の借入金を抱え、損失懸念の大きな金融商品を保有するハイリスク経営が災いし、経営破綻説すら飛び交いました。が、この一大方針転換で懸念をぬぐい去りました。

 株価は「5年後に純有利子負債をゼロにする」などの中期の経営計画が好感され、金融危機が起きる以前の1800円前後まで回復しています。

 今後は中国IT企業大手のアリババグループと組んで、携帯端末ツールを活用したソフト面での連携を強化、アジア随一の通信業者に躍進する考えです。国際色豊かな事業展開が花開けば、業界首位のNTTドコモに接近できるでしょう。

 IT革命の申し子である孫社長の事業意欲が旺盛な間は、成長期待が持てると考えられます。(「株式ウィークリー」編集部)

 長々と書いているが、内容的には「買ってもいいんじゃないですか」というものだろう。一応このコラムには「このコラムは、掲載銘柄を推奨するものではありません。」という注意書きが書かれているので、積極的に勧めているのではないにしろ、相当に好感を持って書かれていると思われる。

 しかし、これまでのソフトバンクの所業を見る限り、私にはどうもこのコラムにある「成長期待」の根拠が頼りないのである。

 「好調な携帯電話事業で稼いだキャッシュ」とあるが、確かに契約者数を大躍進させたとはいえ、Y!ボタン一発課金計画やメールの無料受信文字数の削減など、コソコソした改悪が目立つし、エリアも明らかに負けているのに設備投資に力を入れないなど、負の動きも見える。このコラムを書いた人はそういう面も見て書いているのだろうか。

 また、孫社長が「宣言」したという根拠があるのも恐ろしい。携帯電話事業ではARPUにしろ基地局数にしろ、独自基準で語っている部分が大きく、特に基地局数では、目標数字を達成したかのように見せるために独自基準でカウントし、同業他社からは疑問の声も上がっている。
 好調の大きな要素である純増数も、ここ数ヶ月は特定地域への偏りが大きくて、何か仕掛けがあるのではないかと思われるほどである。
 このように、どうもスッキリしない部分があり、私には孫社長の「宣言」は鵜呑みに出来ないのである。

 私が幾らそう言ったところで、プロの眼が「好調」であり「成長期待が持てる」と分析しているので、ソフトバンク株に好感を持っている人も多いのだろう。そのような人が多い限り、ソフトバンクの株はそれなりに値を保つのかもしれない。

 結局のところ、株を買うかどうかの判断は人それぞれということになるのだが、何かまた暴落しそうな気がして買えないと思う私は、きっとただのチキンなのだろう。

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2009年5月 4日 (月)

auだけ圏外

 「auだけが圏外の所なんてあるのだろうか」。私がちょくちょく訪れるウェブサイトのマスターも以前からそういう疑問をお持ちだったようだ。

 auはケータイ主要キャリアの中では、唯一3G以上のネットワークを800MHz帯を主体にして組んでいる。そのためか、比較的圏外になりにくく、蛸壺のような部屋にでも入らない限り圏外を体験することは難しい。逆にauが圏外だったりすると、他のキャリアもこぞって圏外というケースがほとんどだった。それだけauが単独で圏外になる場所を探すのは難しいのである。

 しかし先日、私は遂にその場所を見つけてしまった。その場所とは、池袋駅に程近い場所にある中国料理の店「知音食堂」である。メニューやサービスについては、諸々のサイトで紹介されているので、そちらのほうを参考にされたい。

 その店には、あるオフ会の2次会で訪れた。オフ会メンバーの方が面白い店だとして連れて行ってくれたのである。

 店はビルの地下1階。最近私は、地下1階というだけで、ケータイの電波を無意識の内にチェックするようになってしまった。ほとんどパブロフの犬のようになってしまっている。

 その時、にわかに信じがたい現象がディスプレイで起きていることに気が付いた。屋内では度々PHS以下の状態になるソフトバンクが、地下1階にも関わらずバリ3表示をしているのだ。
 ソフトバンクが圏内だと分かるともう安心、という気分になる。ウィルコムはPHSだからあまり気にならないが、ソフトバンクが圏外の時にだけついついチェックしてしまうのである(笑)。
 そうなると大抵はドコモもバリ3である。そして予想通りドコモはバリ3だった。こういう場合は、これまでは3キャリアが仲良くバリ3であるケースがほとんどだった。酔いも回っているし、電波チェックはこの辺で・・・と思いながらauを何気にチェックすると、一瞬目を疑う現象が起きていたのである。auが圏外表示になっているのだ。

K3300039 ←クリックで拡大します。

 写真は、左からドコモ、au、ソフトバンクである。真ん中のauが見事に圏外表示になっていることがお分かりになるだろう。あまりにも稀な現象なので、思わず「記念撮影」をしてしまったのである。

 この写真を撮ったカメラは、ウィルコムのPHSのカメラである。肝心のウィルコムの電波状況がどうだったか、実は記憶にないのである。1次会の手羽先屋で相当に出来上がっており、この店に来たときにはすっかり酔っ払いのオッサンだったからである。

 もう一度、電波を確かめに行きたいのだが、この店自体が個性の強すぎる店で、とても一人でいく勇気はない。この日も激辛料理を青島(チンタオビール)を流し込みながら食べていたわけだが、テーブルの上にビールのビンがボウリングのピンほどに並んでいた気がする。その後の記憶はほとんど飛んでしまっている状況なのである。
 ここで電波を調べるには、口から火を吹きながら唐辛子まみれになる覚悟が必要のようである。そして、激辛料理の後には、恐怖のトイレが待っているのだ。

 体を張った電波調査とは、こういうことを指すのだろうか。ぜひこのブログをご覧の方にも体験していただきたいものである。

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2009年5月 1日 (金)

ウソ800MHz

 今回ははっきりペテン発言だったと言わせてもらいます。

 4月30日、ソフトバンクは2008年度の連結決算発表を行った。個々の発表内容は既にニュースや多くのブログで書かれているのでここでは書かないが、孫社長の発言で気になったところがあるので、それについて言及してみたい。

 「電波の距離が短い2GHzの周波数帯であるため、5万8000局の基地局を設置したが、それはほぼ完了し、今後はそこにハイテクの機器を設置することになる。ハイテクの部分の投資は少なくて済むために、全体の投資額が減少する。電波の距離が長い800MHzを利用しているKDDIは2万数1000局で済んだが、これから鉄塔を立てることになるため、投資がかかるだろう。」

 もっともらしい発言に聞こえるが、これにはウソが隠されている。KDDIの基地局数だ。
 携帯・PHS関連@Wiki携帯電話基地局数によると、平成21年4月4日現在、KDDIの基地局数は「2万数1000」などではなく、36,962局ある。うち800MHz帯が26,755、2GHz帯が10,207である。ひょっとしたら、孫社長は2GHz帯を見逃しているだけのかもしれないが、公の場で基準の違う数字を比較対象にもってくるのはいかがなものか。ソフトバンクの「5万8000局」だって、同社の独自基準によるもので、自社で勝手にセレクトした中継局を含んだ数字である。
 一部の議論では、周波数の違う基地局数を合計するのはおかしいという意見もあり、孫社長はその手法に則った発言なのか。それなら2GHz帯だけで比較したらよい。そうすればソフトバンクはKDDIに圧勝だし、NTTドコモにだって自社の独自基準を持ち出して比較すれば圧勝である。もっともそんな発言をすれば、失笑を買うだけになることは間違いないだろうが。

 この記事には書かれていないが、ルーラルでエリア展開が遅れているのは800MHz帯が無いからだと言っていたが、その理屈は既にドコモの説明会によって崩されているし、そもそも買収時点でそれが無いことぐらい分かっていたのだから、それを考慮を入れた上でエリア設計をするのは当たり前のことである。個人的には、ソフトバンクに800MHz帯を渡してきちんとエリア展開が出来るかどうか、お手並み拝見をしてみたいものである。

 「ソフトバンクというと、荒っぽい経営をする会社、あるいは、借金が多い会社というメイージがあるだろう。それが変わることになる。そして、もはや投資カンパニーと言われることはない。今から2年後、5年後には、そうした残存イメージが変わっていくだろう。借金経営から、キャッシフロー経営に踏み出す」

 まあ、せいぜい頑張ってくださいとしか言いようがないが、社長の発言は経営の姿勢を示すものでもある。自社に有利な数字を出し、他社を不利に見せるような数字を作り出して比較しているようでは、まだまだ荒っぽさから抜けられそうにないだろう。よって、これまたウソとしか思えないのである。 

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2009年4月27日 (月)

電波がPHS以下

 私は、仕事でよく東京メトロ副都心線をよく利用する。開業当時は色々とトラブルが起きていたものだが、最近はようやく落ち着いてきた感がある。あとは小竹向原駅での乗換えで、目の前の電車が発車していくシーンを減らしてくれれば、ほぼ言う事無しである。

 電車に乗ると、ウィルコムでネットサーフィンをする事が多いのだが、地下鉄だと大抵のところは駅でしか電波が来ていないため、接続するタイミングを考えないといけないので、面倒臭いものである。

 ところが先日、副都心線を渋谷から小竹向原まで乗ったときのことだが、ふと気が付いてみると、渋谷の駅を出てしばらくたっても圏外になっていないのである。さすがにバリ5とはなっていないが、2本程度を維持しているのである。随分電波を引っ張るなあと思っているうちに、再びアンテナの本数が増え始め、いつの間にか次の駅明治神宮前に到着した。つまりこの間、圏外にならなかったのである。

 更に次の区間、明治神宮前から北参道の間でも同様の現象が起きた。その時、ふとソフトバンクの電波状態が気になった。・・・圏外である。ソフトバンクは、駅だけが圏内で、駅を出るとすぐさま圏外になる。一方、ウィルコムのほうは、新宿三丁目、東新宿、西早稲田、雑司が谷と過ぎていく間も、圏外にならなかった。

 なんということだ。副都心線、そしてウィルコム、恐るべし。結局のところ、池袋の次駅、要町まで駅間で使える状態が続いた。そして同時にソフトバンクは、ここでも「PHS以下」を見事に再現してくれた。

 ちょっと待て。ドコモとauはどうなんだ。・・・あらら、こいつらも圏外だったのか。

 結局ケータイ3キャリアが仲良く揃って「PHS以下」だったのである。ちゃんちゃん。

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2009年4月19日 (日)

これでいいのかソフトバンクの屋内エリア

 ソフトバンクが屋内に弱いことは、既に聞き飽きた感がある。昨年夏には、飲食店向けの屋内エリア対策まで実施したらしいが、私には未だにその改善の実感がない。

 私は居酒屋を利用することが多いのだが、そこではソフトバンクの電波が弱い場面によく出くわす。逆にソフトバンクだけが強いという場所は、見たことがない。もちろん、ドコモ・au・ソフトバンクが仲良く良好という場所も多いが、どこかが弱いという時、ほとんどがソフトバンクである。

Kc380007_2  三軒茶屋の北海道炉端 浜蔵にて。2008年10月4日。
 商業ビルの地下1階である。
 左がウィルコム、右がソフトバンク。
 ウィルコムが地下にもかかわらず健闘しているのに対し、ソフトバンクは地下の影響をもろに受けて、1本になっている。
 ソフトバンクの電波が「PHS以下」の状態である。

Mitakawatami_3  三鷹の和民にて。2008年12月1日。
 商業ビルの2階である。
 左から、ドコモ、au、ソフトバンク。
 ソフトバンクだけが1本である。


Minamiurawashoya1_2  南浦和の庄やにて。2008年12月4日。
 商業ビルの2階である。
 左がau、右がドコモ。
 auは2本になっているが、3本と行き来していた。
 ドコモは3本で安定していた。
 auは多少不安定感があると言える。



Minamiurawashoya2 同じく南浦和の庄や。
 左がウィルコム、右がソフトバンクである。
 ソフトバンクの0本アンテナが痛々しい。
 ウィルコムはバリ5であり、ソフトバンクの電波が「PHS以下」になる場所の典型例である。



Tokorozawayaruki  所沢プロペ通りにあるやる気茶屋。2009年4月12日。
 こちらは地下1階である。
 左からau、ドコモ、ソフトバンク。
 ソフトバンクは圏外である。
 因みに、ウィルコムも圏外であった。

 この他にも、写真にはないが、池袋の「あうる」という居酒屋(ビルの地下1階)で、昨年夏にソフトバンクが圏外だったことがある。ドコモ、auはきちんと電波が入る場所であった。

 ソフトバンクの電波の弱さは今に始まったことではなく、前身のボーダフォンはおろか、ずっとずっと前のデジタルホンの時代から、ドコモやau(IDO、セルラーグループを含む)に比べて電波が弱いと言われていた。後発だから仕方がないとも言える。
 しかし、ドコモやauをあからさまに名指しして、自社と比較して「うちは優位だ」とか「うちも負けていない」と吠えているのは、ソフトバンクしか記憶にない。

 黙って努力を続けていればいいものを、無駄に吠えるものだから、とうとうドコモから反撃を食らってしまった。ケータイWatchの4月17日の記事である。

 実際にどの程度の基地局が設置されているか、加藤氏が示したデータを見ると、800MHz帯は3万504カ所、2GHz帯は4万5135カ所で、計7万5639局となる。これだけの基地局を設置するため、ドコモは約3兆円投資している。一方、ソフトバンクは3Gサービスを2GHz帯だけで展開しており、その基地局数は3万7471カ所、投資額は約1兆7000億円とされている。なお、ソフトバンク側では自社の基地局数を約5万5000局としているが、ドコモの資料では「そのうち約1万8000局はリピーターと推察。リピーターは、基地局よりも出力が小さくアンテナの高さも低く、単純に基地局とカウントして良いのか疑問が残る」と記されている。

 記事の終わりのほう、「リピーターは、基地局よりも出力が小さくアンテナの高さも低く、単純に基地局とカウントして良いのか疑問が残る」の部分に注目していただきたい。これは、ドコモが中継局を基地局に含めずに基地局数をカウントしていることを暗に示唆している。 
 つまり、ドコモの公表する基地局数は、中継局を含めていないのである

 ソフトバンクがどんな風に基地局数を数えようが、どうでもいいといえばどうでもいいことだ。しかし、他社と基準が違うのに他社と比較して、自社の劣る部分を覆い隠そうとする姿勢は、全くもって認められない。吠えるなら吠えるなりに、キチンと改善していって欲しいものである。

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2009年3月22日 (日)

ザ・圏外駅:東京メトロ茗荷谷駅その2

 昨年4月の記事の続報である。東京のど真ん中の地下鉄駅でありながら、ソフトバンクの電波の状態が非常に悪く、電車の中ではホームの半分以上が圏外になるという事象を紹介した。その記事を書き上げた後、エリア改善の要望をソフトバンクに出したのだが、意外にも改善予定であるとの返答があったことについて、その後の5月の記事で書いた。「アンテナ基地局工事の予定が確定しましたら、改めてご案内申し上げます」という返答までいただいている。

 しかし、残念ながら、まもなくあれから1年が経とうというのに、未だに「ご案内」は届いていない。ひょっとしたら私が見逃しただけなのか。時間が経っているので、いつのまにか改善がされているかもしれない。そういう思いもあって、3月13日に追跡調査を行った。

 その結果は図のとおりである。今回はイー・モバイルを除く4キャリアの情報が揃った。いかにソフトバンクの状況が際立っているか、お分かりいただけると思う。

Myogadani_2

 ソフトバンクのホームでの状況は、1年前とほとんど変わっていない。1両分ぐらいは圏外が短縮したかもしれないが、有意な改善はなされていないと言ってよいだろう。800MHzでエリア展開をしているauや、ホームに小型アンテナがあると思われるウィルコムが優位なのは理解できるが、ソフトバンクと同じく、都市部では2GHzでエリア展開しているドコモでも、トンネル手前で電波が弱くなるのが若干早めではあるものの、ほぼ問題なく使える状況である。

 改善すると連絡しておきながら、結果はこの有様である。これまでの基地局の数の発表といい、昨今の純増数といい、何か100%すっきりできないものがあるので、こちらの対応もこんなものと思えばそれまでだが、つくづく中身の伴わないキャリアだなと改めて感じさせられた。

 基地局の数集めもそうだが、先日報道された学生に対する「採用特別枠」も似たようなもので、こちらも取って来た携帯電話の契約数を選考基準に入れると明言しているが、その手段については問われていない。違法な名義貸しとか、文書偽造とか、起こらないとは限らない。就職不況で内定に焦りを感じている学生が多い中で、こういうことが起こるかもしれないことは十分に考えられるべきで、それも問わないまま「とにかく取って来い」というのでは、まさに基地局数と同じ中身のない数集めである。

 ソフトバンクの数々の下品な施策もここに極まれり、である。孫社長のアピールする姿には少しは期待もしていたのだが、基地局で裏切られ、コッソリ課金施策に嫌気が差し、他社に頼るインフラ整備にあきれ果てていたところに、今度は学生の心理を巧みに利用した営業展開と、品質向上に何ら関係のない行き当たりばったりの経営施策の数々には、もう本当に愛想が尽きた。

 ソフトバンクのあまりの酷さに、本家サイト「空色遊歩道」では、前身キャリアも含めて10年近く続けてきたソフトバンクの電波情報の提供を、遂にやめてしまった。ブログでは、単発でソフトバンクの電波情報をこれからもお伝えしていくつもりであるが、本家サイトでの取り扱いをどうしていくかは。今後の悩みどころとなっている。

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2009年3月 8日 (日)

ソフトバンクの純増シェアの謎

 またまた純増数№1だ! ソフトバンクは2月の純増数でも1位を獲得し、とうとう22ヶ月連続純増数№1に輝いた。

 ソフトバンクの純増数№1は、もう聞き飽きた感もあるのだが、最近になって本当に快進撃を続けているのか、疑問に思えるようになってきた。携帯電話キャリアとしての命ともいえる設備投資を抑えようとしたり、Y!ボタン一発課金に代表されるようなこっそり課金を企てたり、株を売却して現金化しようとしたり、他社のネットワークを借りようとしたり、疑問の種は挙げればキリがないほどである。

 純増数№1からの転落危機は、どうやら昨年末からあったらしいということも耳にしているし、直近の純増数にも不自然な点が指摘されている。例えば、昨年11月末から今年2月末までの契約者増減数とそのエリア別シェアについて見てみると下記のようになる。

2008年11月末から2009年2月末までの契約者増減数

エリア ドコモ KDDI ソフトバンク
増減数 シェア% 増減数 シェア% 増減数 シェア%
北海道 8,600 2.99 5,900 5.59 3,600 0.93
東北 15,700 5.46 10,400 9.86 1,800 0.47
関東 148,000 51.46 42,600 40.38 332,500 86.01
東海 21,600 7.51 1,800 1.71 100 0.03
北陸 4,900 1.70 2,700 2.56 ▲ 500 ▲ 0.13
関西 30,100 10.47 16,900 16.02 34,700 8.98
中国 15,800 5.49 9,100 8.63 3,000 0.78
四国 6,700 2.33 4,800 4.55 1,800 0.47
九州 36,200 12.59 11,300 10.71 9,600 2.48
287,600   105,500   386,600  

 ソフトバンクと他の2社を比べた場合、ソフトバンクの関東依存度が非常に高いのが目立つ。これはどうやら、法人契約が影響しているらしいのであるが、それにしても他の2社よりもずば抜けて高いのは、不自然感が拭えないのである。

 この3ヶ月間に、エリア別のシェアはどのように変動したかも見てみよう。

エリア ドコモ KDDI ソフトバンク
08/11 09/02 変動 08/11 09/02 変動 08/11 09/02 変動
北海道 3.99 3.99 0.00 4.35 4.36 0.01 3.41 3.36 ▲ 0.05
東北 6.64 6.64 0.00 6.24 6.25 0.01 5.36 5.27 ▲ 0.09
関東 41.33 41.38 0.05 38.85 38.86 0.01 38.99 39.89 0.90
東海 10.35 10.34 ▲ 0.01 12.24 12.2 ▲ 0.04 16.54 16.23 ▲ 0.31
北陸 2.2 2.2 0.00 2.07 2.07 0.00 2.4 2.35 ▲ 0.05
関西 15.77 15.75 ▲ 0.02 18.17 18.16 ▲ 0.01 15.7 15.57 ▲ 0.13
中国 5.5 5.5 0.00 5.51 5.52 0.01 5.6 5.5 ▲ 0.10
四国 3.26 3.26 0.00 2.49 2.49 0.00 2.29 2.26 ▲ 0.03
九州 10.95 10.96 0.01 10.08 10.08 0.00 9.71 9.57 ▲ 0.14

 ドコモとKDDIの2社は、全体シェアにほとんど動きがない一方、ソフトバンクは関東以外のシェアが軒並み減少し、その減少分が全部関東のシェアアップになっている。たった3ヶ月の間に、1%近くもシェアを伸ばしているのがお分かりいただけるだろう。

 TCAの数字は、各社の自己申告の数字だそうである。ソフトバンクのエリア別のシェアの数字を見る限りにおいて、契約数の申告に際し、何らかの手を加えているのではないかと思わずにはいられない。そして、その中身が何であるのか、あちらこちらでが出ているようなのであるが、それもまたどこかの大臣の朦朧記者会見についてアルコールが原因だったなんて断定することが出来ないのと同じくらい、断定することは難しいのである。

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2009年2月10日 (火)

携帯戦国絵巻

お断り:以下の話はフィクションであり、実在の個人・団体とは一切関係がありません。

侍A:追っ手が来たぞ!くそう、だめだ。捕まってしまう!

侍B:もうすぐ天守閣だ。早く逃げ込め!

侍A:よし!何とか逃げ込めた。扉を閉めるぞ!
 ふう・・・これでしばらくは何とかなる。

侍B:しかし、完全に取り囲まれてしまったな。
 階段も塞がれて、上の階にも上がれないし。まいったな。

侍A:とにかく携電で援軍を呼ぼう。
 ・・・あれっ、ない。逃げる途中で落としたか。

侍B:大丈夫だ。オレのがある。援軍を呼ぶぞ。
 ・・・あれっ、通じない。おかしいな。

侍A:どうした。なんで通じないんだ。
 ・・・おい、これ、なんだよ。圏外じゃないか。

侍B:変だな。お城の中はどこでも通じるはずなんだがな。

侍A:ちょっと見せてみろ。・・・なんだ、これ?

侍B:え、どうかしたか。

侍A:おまえの携電、犬印じゃねえか。

侍B:それがどうかしたのか。

侍A:天守閣の一番下、つまりここは電波が弱くてな。
 犬印の携電は通じないんだよ。

侍B:なにい!?何印の携電でも通じるんじゃないのか。

侍A:だめなんだよ、ここは。茸印か庭印の携電でないと。

侍B:そいつは知らなかった。そんなことがあるのか。

侍A:なぜ、茸印か庭印を買わなかったんだ。

侍B:それがさ、城下町の携電屋で犬印携電が五千両ポッキリで二年間使えるって書いて売ってたんだ。茸印や庭印は毎月千両取られるから、二年も使えば二万両近く得するんだぜ。こんなに浮けばさ、いいことに使えるだろ。デヘヘヘ。

侍A:このド助平が!
 安いものには罠があるって、殿も言っておられたじゃないか。

侍B:だけどさ、携電屋には「茸印と同じぐらい広い」って書いていたぜ。

侍A:馬鹿野郎!くだらねえ客引きに騙されやがって!
 ・・・ああっ、扉が破られた!

敵の侍:いたぞ!切り捨てい!!

侍A・侍B:ぎゃああああああ!!

・・・・・・・・・・・

犬印 思わぬ圏外 命取り

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