0120からのアヤしい着信
今日(11月29日)の昼下がり。家でくつろいでいると、突然私のソフトバンク920Pに電話がかかってきた。電話帳に登録していない発信元を伝える着信音だ。ディスプレイを見ると、0120-229-422と出ている。
これはフリーダイヤルの番号ではないか。こいつは怪しい、架空請求か何かに違いない。ようし、いっちょ勝負に出てやるかと気合を入れて電話を取った。
「××××××(私の名前)さんのお電話ですか?」
「はい、そうですが。」
「こちらは、パスモ、Suicaのバス共通ICカード協会返金センターです。」
「へ、返金センター!?」
「実は、お客様からバスの運賃を過剰にいただいておりまして、その返金のご案内です。誠に申し訳ありませんでした。」
私はどうも運賃を余分に払っているらしいのである。その余分に払った運賃を返金したいと言うのだ。具体的には、昨年12月、関東バスを利用した際の料金が二重落としになっているとのことである。
「つきましては、過剰徴収の210円を現金書留にてお送りしますので、ご住所をいただけますでしょうか。」
言われるがままに住所を伝えた。
「では、現金書留は関東バスからお送りします。10日ほどお時間をいただきますが、宜しくお願いします。」
あれ?返金はICカード協会とやらから送られてくるのではないのか。ちょっとマテ。ま、まさか、これは・・・
ヤバい!と思い、あわててPCの前に座り、0120-229-422を検索してみた。すると意外な検索結果があり、その中には以下のようなニュースも入っていた。
パスモ、スイカ 二重引き落とし 首都圏バス56社6万件
(2008.9.12 04:23 産経新聞)
首都圏の鉄道・バスで利用できるIC乗車券「PASMO(パスモ)」と「Suica(スイカ)」でバスの運賃を収受する際、運賃が二重に引き落とされていたことが11日わかった。事業者で構成するバス共通ICカード協会によると、二重引き落としはパスモとスイカがバスに導入された昨年3月から今年7月までに56社で行われ、件数で約6万件、金額にして約1100万円にのぼる。
カードを車載器にタッチしたときに、データが十分に読み取れないとブザーが鳴るが、その際、運賃がすでに引き落とされているケースがあるという。運転士が運賃が引き落とされているか確認しないで機器をリセット。カードを乗客が再びタッチして二重引き落としが起きていた。
乗客の指摘で発覚、同協会は「運転士への指導・教育の不徹底が原因。誤操作防止の指示を徹底する」としている。同協会は19日から問い合わせ窓口(フリーダイヤル0120・229・422、月曜~土曜・午前9時30分~午後5時)を設置して返金に応じる。
どうやら本当の話だったようである。詐欺でなくて良かった。普段、オレは騙されないぞ!と思っているのにもかかわらず、つい勢いにつられて住所をしゃべってしまったのから、まだまだ修行が足りないということだろう。これは大いに反省しなくてはならない。
それにしても、総額1100万円で件数が6万とは、単純計算でも1件当たり200円に満たない数字である。これを現金書留で送るとなると、どう考えても郵送代のほうが高くつくではないか。本当にいいのかい。
昔、ソフトバンクBBが個人情報の漏えいをやらかしてしまった時、該当者に500円の金券を配って謝罪したことがあったのだが、あるブログによると、その時に配られた金券は、銀行の営業時間内に銀行の窓口でなければ現金に換えられないものだったらしい。要するに、わざと現金に換えにくい状況を作って「返金」し、現金に換わらなかった分については、手元に戻る仕組みを作っていたと考えられないこともないと言うのである。
ICカード協会も、これと同じ方法を取っていたら、郵送代のかなりの部分を取り返せたと思うのだが、ソフトバンクBBのケースのように金額を算定しにくいものではなく、具体的に料金がはっきり出ているものだけに、やっぱり難しかったのだろうなあ。
今回のこの過剰支払いは乗客の指摘で発覚したらしいが、私は全く気にかけていなかった。しかも、この電話があるまでこういうニュースがあったことすら知らなかった。他にも過剰に支払っている人がいるかもしれない。もし、この1年ほどの間にバスでパスモやSuicaを利用したことのある方は、0120-229-422に問い合わせてみてはいかがだろうか。
ただし、金額は大したことはなさそうなので、期待はほどほどに。
| 固定リンク



コメント
該当者に直接電話で知らせてくれるのは、ありがたいね。
けど、本当におかしな電話も増えた。
うちの親なんか、仕事以外電話は、速攻で切ってしまう。(^_^;)
投稿: つかさ まお | 2008年11月30日 (日) 11時25分
Yahoo!BBの漏洩の件に対するお詫びの金券は郵便為替でしたが、返金手段としては普通でしょう。現金化されない分はユニセフだったかに寄付されましたので、きっささんの想像通りの意図ではないと思いますよ。
投稿: Key | 2008年11月30日 (日) 13時52分
つかさ まおさん
元々身に覚えのないことでしたので、本当に驚きましたよ。
こういうパターンの場合、すぐに疑ってかからないといけない社会って、ちょっと悲しいですね。
Keyさん
寄付先は、積極的に公表「しない」みたいです。更には本当に寄付したかどうかも・・・
http://news.ohmynews.co.jp/news/20070713/13133
それはともかく、今回の記事は、ICカード協会もソフトバンクBBの知恵を借りれば、返金しないで済んだ部分も出てきたのにね、と言うのが主旨です。
今回のICカード協会の措置は、馬鹿が付くほどの正直な方法で、私自身本当に驚いています。こういうケースは、大抵詐欺であることが多いだけに。
投稿: きっさ | 2008年11月30日 (日) 19時03分
本当に丁寧な対応ですね。感心します。バス会社にとって人件費や通信費、郵便料金など大変な負担になるでしょうけど「きちんとおわびして返金する」という姿勢に好感が持てます。
しかも現金書留とは!
このようなICカードの返金処理って、次回の自動改札出場時に相殺するようなことはできないんでしょうかね?
投稿: 冷飯屋 | 2008年12月 2日 (火) 23時17分
冷飯屋さん
今時こんな律儀な対応は珍しいです。
なので、かえって疑ってしまいました(笑)。
相殺、出来そうにも思えますね。プログラムが大変かもしれませんが、せめて自社内だけでもと。
投稿: きっさ | 2008年12月 3日 (水) 22時18分