« 2009年5月 | トップページ | 2009年7月 »

2009年6月28日 (日)

ボクハ オンガクカ デンタク カタテニ・・・

 久しぶりに電卓を買った。2年前に当時勤めていた会社を辞めたとき、持っていた電卓は会社の備品だったので持ってくることが出来なかった。そのため長らく電卓無しだったが、それでもどうにかやってこられたのは、携帯電話に電卓機能が付いているおかげである。しかし、今や経営者になり、資金繰りをあれこれ考えるには、やはりまともな電卓が必要になった。携帯電話の電卓はあまりにも押しにくく、本格的な事務作業には不向きだったからである。

 電卓といえば、遠い昔に聞いた非常にマニアックな楽曲を思い出した。クラフトワークの「電卓」である。

 クラフトワークは、ドイツの電子音楽のグループである。ドイツ語読みで言えば「クラフトヴェルク」となり、意味は「発電所」である。
 彼らの奏でる楽曲は、恐ろしいほどに無機質で、題名も「アウトバーン(高速道路)」、「ロボット」、「放射能」、などなど、多くの曲で歌われている恋や愛とは程遠い世界である。逆に言えば、だからこそ新鮮に感じる人もいるかもしれない。
 もうとっくに解散しているかと思いきや、メンバーが変わりながらも今も活動しているようである。 

 ドイツのグループなので、ドイツ語で歌われている曲ばかりではないかと思うのだが、実はそうではなく、同じ曲で英語バージョンとかスペイン語バージョンがあったりする。この電卓に至っては、なんと日本語バージョンが存在するのだ。
http://www.youtube.com/watch?v=Vdk-iHS6n5E&feature=related

 この曲は、アルバム「コンピューター・ワールド」に収録されている。もう30年近くも前のアルバムなのだそうだ。このアルバムから30年近くたった今、このアルバムの題名どおり世の中はすっかり「コンピューター・ワールド」になってしまった。そしてそのおかげでコンピューター上で容易に見ることが出来るようになった。昔を思い出すのにも便利になったものである。

 この曲を妻に聴かせたところ、「YMOのパクリではないか」と言った。もっともこのグループのほうがYMOよりもデビューが古いので、パクリではないわけだが。

 もう一つ、おまけでこれも。一応携帯電話のブログなので、この曲は無視できない。
 「Der Telefon Anruf」(デア・テレフォーン・アンルーフ。テレホンコールの意味)
http://www.youtube.com/watch?v=uQpbH8iMQDo&feature=related
 これはドイツ語で歌われており、残念ながらどういう内容なのか分からない。

 最後に、無機質な世界はどうも苦手だという方に、最近友人から勧められた1曲があるので紹介したい。「峰香代子/ひまわり駅」である。
 峰さんは実力派のシンガーソングライターで、2007年11月にはモバゲータウンによるミュージックオーディションで応募数1250組のアーティストの中からグランプリを受賞したそうである。
 着うたフルでも配信している。私も早速取ってみたが、さわやか感が残るいい曲である。
 歌唱力もあり、正統派の音楽ファンの方には満足できる1曲ではないかと思う。
 なお、着うたフルバージョンは、ソフトバンクのYahoo!ケータイは未対応のようである。ドコモかauのケータイで。

| | コメント (8) | トラックバック (1)
|

2009年6月13日 (土)

下品な営業戦略

 企業が業績アップを目指し、様々な営業戦略をかけるのは当然のことだ。しかし、その戦略が顧客に誤認をさせて釣り上げるものであるなら、それはフェアではない。例えそれが違法でなくても、私はその戦略をとった経営者の品格を疑う。以下は、今日(6月13日)の朝日新聞の記事からの引用である。

●朝日新聞6月13日夕刊 京都の「京急バス」に東京の「京急」が待った
 京都市で営業する路線バス会社(大阪府寝屋川市)が今年4月に「京急(けいきゅう)バス」に社名を変えたところ、関東の大手私鉄、京浜急行電鉄(東京都港区)が待ったをかけた。同電鉄は60年以上「京急」の愛称で親しまれ、商標登録もしている。
 京急バスは05年から、京都市内の3路線でバスを運行する。貸し切りバス中心だったイメージ一新を狙って4月6日に社名を「セレモニー観光」から「京急バス」に変えた。「京都急行バス」を短縮したという。
 ところが5月末、京急電鉄から抗議の通知が届いた。京急電鉄によると、同社はすでに「京急」を商標として登録。京急バスが車体に社名を入れたり、社名入りのグッズを作ったりすれば、商標権の侵害に当たる可能性が高いという。
 京急バスの本田充成社長は「営業地域が違うので大丈夫と思っていた」。新社名は「京都急行バス」で調整中という。

 関東の「京急」の愛称が60年以上も親しまれているかどうかは別として、「京急」が京浜急行電鉄やその一連のグループを指していることは、すっかり定着している。京都の「京急」の社長が、「営業地域が違うので大丈夫と思っていた」とコメントしているが、本音は「多分大丈夫じゃないけれど、訴えられたら引っ込めよう」といったところではないかと私は考えている。
 訴えられなければ京急グループと勘違いさせ続けられるし、訴えられればそれはそれで話題にもなる。現に関東の京急電鉄が抗議の通知を送ったことでこうして新聞にも取り上げられ、注目を集められる状況になっている。旧社名の「セレモニー観光」の知名度も上がっただろうし、これで「京都急行バス」に社名変更すれば、騒ぎを起こさずにあっさりと「京都急行バス」としたよりも印象が残る。ここまで戦略的には思惑通りではないだろうか。

 私も一応経営者の端くれだが、こういうやり方は好きではない。やはり誠心誠意を持った営業をコツコツと続けて積み上げていく信用にこそ、本当の企業の発展があると思うのだ。
 目立てばいい、一部の人を騒ぎに巻き込んでもいいから広く知ってもらえすればいい、そうして知ってもらったところで、利用しようとする顧客に本当に満足いくサービスが出来るのか。もしそこで出来なければやがては落ちていくのみである。口コミほど恐ろしいものはないと私は考えているのである。

 大丈夫で無さそうな施策をぶち上げて、批判が湧いたら引っ込めてみる。こんなやり方をする会社はここだけではないのだが、あそこもやっているからという理由で平気でやるのはいかがなものか。私には全く共感できない。私は今後、この会社の営業エリアに行ったとしてもこのバスを使わないだろう。

 一方ではこのような戦略を「個性的だ」とか「ユニークだ」とか評価する向きもあるが、明らかに特定の人々の眉をしかめさせるような営業戦略は、ただただ下品なだけである。
 こんなトンデモ戦略をする経営者が一人でも減ってくれることを切に願わずにはいられない。

| | コメント (15) | トラックバック (0)
|

« 2009年5月 | トップページ | 2009年7月 »